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AIを活用した内視鏡「EndoBRAIN-EYE」

当院ではAI技術を活用した大腸内視鏡検査を行っています

当院では、最新のAI技術を活用した大腸内視鏡検査支援システム「EndoBRAIN-EYE(エンドブレイン・アイ)」を導入しています。これは、検査中にAIがリアルタイムで大腸ポリープやがんの可能性がある病変を見つけ出し、医師の診断をサポートする画期的なシステムです。

がんの見逃しを防ぐサポートAI

EndoBRAIN-EYEは、カメラで映し出された腸の映像をAIが瞬時に解析し、がんの疑いがある部分を自動で表示してくれます。これにより、小さな病変や見つけにくいがんも、より早く・正確に発見することが期待できます。

平坦なポリープも見逃しにくい

検査中にポリープを検出すると、AIがその部分を四角で囲んで画面に表示します。これにより、病変の見逃しを防ぎ、安心して検査を受けていただけます。

検査を受ける方の安心と安全のために

このAIは、6万枚以上の検査画像と医学的なデータをもとに学習しており、医師の判断を助ける存在として開発されています。最終的な診断はもちろん医師が行いますが、AIがサポートすることで、より精度の高い検査が可能になります。

国内でも限られた医療機関のみ導入

EndoBRAIN-EYEは、2021年に最新の内視鏡機器に対応できるようになったばかりの新しい技術です。限られた医療機関だけが導入しており、当院はそのひとつです。

新たに追加された主な機能

当院で導入しているAI内視鏡支援システム「EndoBRAIN-EYE(エンドブレイン・アイ)」は、従来よりも性能を強化してバージョンアップしました。より正確でスムーズな検査を実現するための新機能が追加されています。

病変の位置をリアルタイムに囲んで表示(矩形表示)

AIがポリープやがんの疑いがある病変を検出した際に、その部分を四角で囲って表示します。病変がどこにあるかが明確になり、見逃しを防ぎます。

スピードメーター機能

内視鏡の動きが速すぎると、病変の見逃しリスクが高まります。この機能では、カメラの動きの速さをメーター表示し、速すぎる場合は音で医師に警告を出します。

検出結果の静止画表示

病変を見つけた際に、その画像を画面左下に静止画として表示。重要なシーンを確認しやすくなります。

最新の内視鏡システム「EVIS X1」に対応

オリンパスの最新機器EVIS X1に対応し、より高画質・高性能な検査が可能になりました。

偽陽性を減らす工夫も

AIが誤って反応しないよう、適切でない画像は自動的に解析の対象外とする機能も追加。これにより不要な誤反応(偽陽性)を抑えることができます。

モードの切り替えも簡単に

画面左上のボタンでAIの支援モード(病変検出モード)のON・OFFを簡単に切り替えられるようになり、検査の流れがよりスムーズになりました。

院長 君島 映

この記事の執筆者

略歴

  • 東京女子医科大学 消化器病センター
  • 筑波胃腸病院
  • 防府消化器病センター
  • 医療法人社団 中山会 八王子消化器病院
  • 医療法人社団 松弘会 三愛病院

資格

  • 日本消化器病学会 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
  • 日本外科学会 外科専門医
  • 日本消化器外科学会 消化器外科専門医
  • 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
  • 日本膵臓学会 指導医
  • 日本医師会 認定産業医
  • 厚生労働省 臨床研修指導医
  • 緩和ケア研修会 修了
  • 保険医
  • 難病指定医
  • 四段階注射法 講習会修了

所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本膵臓学会
  • 日本消化器病学会
  • 日本消化器内視鏡学会
  • 日本再生医療学会 正会員