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「胃が痛い・吐き気」は危険なサイン?自己判断せずに受診が必要なケース

「胃が痛い」「吐き気がする」といった症状は、多くの方が経験する身近な不調です。
しかし、その裏には、市販薬では対応できない深刻な病気が隠れていることもあります。

消化器内科医として、特に「自己判断せずに、すぐに受診すべきケース」を明確に解説します。


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受診が必要な「危険なサイン」

以下の症状が一つでも当てはまる場合は、直ちに消化器内科クリニック(または救急外来)を受診してください。

1. 痛みの性質が「いつもと違う」「耐えられない」

  • ・突然発症した、冷や汗が出るほどの激しい痛み(急性膵炎、穿孔性潰瘍、急性腹膜炎、胆石発作などの可能性)
  • ・痛みが背中や胸にまで広がる
  • ・痛みの持続時間が長く、痛みが移動する

2. 出血を疑う症状を伴う

  • ・血を吐いた(吐血):鮮血、またはコーヒーのカスのような黒いものが混ざっている。
  • ・黒い便(タール便)が出た:胃や十二指腸からの出血が原因の可能性が高いです。

3. 全身の症状や変化を伴う

  • ・高熱を伴う(感染症、胆のう炎、虫垂炎などの可能性)
  • ・黄疸がある(目や皮膚が黄色くなる。肝臓や胆道の病気の可能性)
  • ・意識の朦朧やふらつきがある(脱水や重度の出血の可能性)
  • ・体重が急激に減った、食欲不振が続いている(悪性疾患の可能性)

自己判断で済ませがちな症状も要注意

以下の症状は、一見軽そうに見えても、放置すると慢性化したり、重い病気のサインであることがあります。

  • ・空腹時や夜間の痛み: 十二指腸潰瘍の典型的なサインです。ピロリ菌除菌が必要な場合があります。
  • ・胸焼けや酸っぱいゲップが続く: 逆流性食道炎や食道がんの可能性も。内視鏡による正確な診断が必要です。
  • ・繰り返す嘔吐(特に食後): 胃の出口や十二指腸が狭くなっている(狭窄)可能性があります。

  • 市販薬が効かない、または薬をやめるとすぐ再発する: 根本的な原因治療が必要です。
    安易な薬の継続は、重篤な病気の発見を遅らせます。

消化器内科での対応

当院のような消化器内科では、問診・診察に加えて、必要に応じて胃カメラや腹部エコー(超音波検査)を行い、痛みの原因を特定します。特に胃カメラは、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察できるため、
潰瘍、炎症、早期がんなどの発見に不可欠です。

安易な自己判断は危険です。「たかが胃の痛み」と思わずに、特に症状が続く場合や、いつもの痛みと違うと感じた場合は、必ず専門医にご相談ください。

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下北沢・明大前エリアで消化器内科をお探しの方へ

下北沢駅前きみじま消化器内科・内視鏡・肛門外科クリニックは、
胃痛や吐き気の原因を正確に突き止め、適切な治療を行います。
特に緊急性の高い症状の場合は迅速に対応いたします。
下北沢駅徒歩1分、明大前エリアからも井の頭線でスムーズにご来院いただけます。

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院長 君島 映

この記事の執筆者

略歴

  • 東京女子医科大学 消化器病センター
  • 筑波胃腸病院
  • 防府消化器病センター
  • 医療法人社団 中山会 八王子消化器病院
  • 医療法人社団 松弘会 三愛病院

資格

  • 日本消化器病学会 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
  • 日本外科学会 外科専門医
  • 日本消化器外科学会 消化器外科専門医
  • 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
  • 日本膵臓学会 指導医
  • 日本医師会 認定産業医
  • 厚生労働省 臨床研修指導医
  • 緩和ケア研修会 修了
  • 保険医
  • 難病指定医
  • 四段階注射法 講習会修了

所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本膵臓学会
  • 日本消化器病学会
  • 日本消化器内視鏡学会
  • 日本再生医療学会 正会員