TOPへ

ブログ

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は何科で診るべき?適切な受診先と検査方法

胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、誰もがかかる可能性のある消化器の病気です。いざ症状が出た時、「何科に行けばいいのだろう?」と迷われる方もいらっしゃいます。

結論から申し上げると、これらの病気は消化器内科が専門領域です。ここでは、消化器内科でどのような検査を受け、どのような治療が行われるのかを詳しく解説します。

 

内視鏡検査について詳しくはこちらをご覧ください。
WEB予約はこちらから

適切な受診先は「消化器内科」

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、胃酸によって胃や十二指腸の粘膜が深く傷つけられる病気です。
この診断と治療を行う上で、最も重要かつ必須の検査が内視鏡検査(胃カメラ)であり、
この検査を専門的に行っているのが消化器内科です。

消化器内科を選ぶメリット

  • 専門性の高い診断: 潰瘍の深さや、悪性(がん)ではないかを見極める専門的な知識と経験があります。
  • 胃カメラの実施: 潰瘍の確定診断と、同時にピロリ菌の検査・除菌治療まで一貫して行えます。
  • 苦痛の少ない検査: 鎮静剤の使用など、患者様の負担を軽減する配慮が徹底されています。

必須となる検査方法:胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の診断において、胃カメラは欠かせません。

  • ・胃カメラ(内視鏡)
    確定診断を行います。食道、胃、十二指腸の粘膜を直接観察し、潰瘍の位置、大きさ、深さを確認します。また、出血の有無や、潰瘍の一部を採取して悪性(がん)でないかを病理検査で確認します。潰瘍の原因となるピロリ菌検査も同時に行います。
  •  
  • ・ピロリ菌検査
  • 潰瘍の原因の多くはピロリ菌であるため、尿素呼気試験や血液・便検査などで感染の有無を調べます。陽性の場合は、除菌治療が必要です。
  •  
  • ・血液検査
    貧血の有無(潰瘍からの出血を伴う場合)、炎症の程度などを確認します。

当院では、胃カメラは鎮静剤を使用して「眠っている間に終わる」苦痛の少ない検査を提供しています。以前の検査でつらい思いをされた方も、安心してご相談ください。

治療の進め方

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療は、主に以下の2本柱で行われます。

1. 薬物療法(胃酸分泌抑制薬)

最も効果的なのは、プロトンポンプ阻害薬(PPI)やカリウムイオン競合型酸分泌抑制薬(P-CAB)といった強力な胃酸分泌抑制薬です。これにより胃酸の攻撃を抑え、潰瘍の自然治癒を促進します。

2. ピロリ菌の除菌

ピロリ菌が陽性の場合は、胃酸分泌抑制薬と2種類の抗生物質を1週間服用する除菌療法を行います。除菌に成功すれば、再発率が大幅に低下します。

潰瘍が疑われる症状がある方は、自己判断で症状を放置せず、専門的な診断と治療を受けるためにも、ぜひ消化器内科を受診してください。

内視鏡検査について詳しくはこちらをご覧ください。
WEB予約はこちらから

 

下北沢・明大前エリアで消化器内科をお探しの方へ

下北沢駅前きみじま消化器内科・内視鏡・肛門外科クリニックは、
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の診断に必須の胃カメラ検査を専門的に行っています。症状にお悩みの方、適切な検査と治療を希望される方は、
下北沢駅徒歩1分の当院へご相談ください。
明大前からのアクセスも良好です。

院長 君島 映

この記事の執筆者

略歴

  • 東京女子医科大学 消化器病センター
  • 筑波胃腸病院
  • 防府消化器病センター
  • 医療法人社団 中山会 八王子消化器病院
  • 医療法人社団 松弘会 三愛病院

資格

  • 日本消化器病学会 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
  • 日本外科学会 外科専門医
  • 日本消化器外科学会 消化器外科専門医
  • 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
  • 日本膵臓学会 指導医
  • 日本医師会 認定産業医
  • 厚生労働省 臨床研修指導医
  • 緩和ケア研修会 修了
  • 保険医
  • 難病指定医
  • 四段階注射法 講習会修了

所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本膵臓学会
  • 日本消化器病学会
  • 日本消化器内視鏡学会
  • 日本再生医療学会 正会員