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急な吐き気や腹痛…胃腸炎になった時の自宅ケアと、病院を受診すべき判断基準

急に襲ってくる激しい吐き気、嘔吐、そして下痢。いわゆる「感染性胃腸炎(お腹の風邪)」は、日常生活で誰もが経験しうる辛い症状です。しかし、単なる胃腸炎だと思っていたら別の重篤な病気だった、というケースも少なくありません。

ここでは、自宅での正しいケア方法と、早急に受診すべき「レッドフラグ(危険信号)」について詳しく解説します。

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自宅でのセルフケア:最も大切なのは「脱水予防」

胃腸炎の治療の基本は、ウイルスや細菌が体外へ排出されるのを待つ「対症療法」です。その際、最も注意すべきは脱水症です。

  • ・水分補給のコツ
     一度にたくさん飲むと刺激で吐いてしまうため、ティースプーン1杯分くらいから、5〜10分おきにこまめに摂取してください。

  • ・何を飲むべきか
    水やお茶だけでなく、塩分と糖分が適切に配合された「経口補水液(OS-1など)」が最適です。

  • ・下痢止めについての注意: ウイルス性の場合、下痢止めで無理に便を止めると、ウイルスが体内に留まり回復を遅らせることがあります。自己判断での使用は控え、まずは出し切るのが基本です。

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病院を受診すべき「4つの判断基準」

多くの場合、胃腸炎は2〜3日で自然軽快しますが、以下のような場合はすぐに当院、または夜間であれば救急外来を受診してください。

  1. ・水も飲めないほどの激しい嘔吐
  2. 脱水が急速に進むため、点滴による水分補給が必要です。

  3. ・激しい腹痛・お腹が板のように硬い
    単なる胃腸炎ではなく、虫垂炎(もうちょう)や腹膜炎、腸閉塞などの「外科的疾患」の可能性があります。

  4. ・血便や粘血便が出る
    細菌性胃腸炎(食中毒)の可能性があり、抗生物質による治療が必要な場合があります。
  5. 高熱が続き、意識が朦朧とする: 全身状態が悪化しているサインです。

クリニックで行う検査と治療

当院では、問診と触診に加え、必要に応じて腹部エコー検査を行います。
エコーでは、腸の腫れ具合や周囲への炎症の広がり、腹水の有無などをリアルタイムで確認でき、他の病気との鑑別に非常に有効です。

辛い症状を少しでも早く和らげるために、点滴治療や適切な整腸剤の処方を行います。
「これくらいで受診してもいいのかな」と遠慮せず、体が辛い時は専門チームの助けを借りてください。

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院長 君島 映

この記事の執筆者

略歴

  • 東京女子医科大学 消化器病センター
  • 筑波胃腸病院
  • 防府消化器病センター
  • 医療法人社団 中山会 八王子消化器病院
  • 医療法人社団 松弘会 三愛病院

資格

  • 日本消化器病学会 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
  • 日本外科学会 外科専門医
  • 日本消化器外科学会 消化器外科専門医
  • 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
  • 日本膵臓学会 指導医
  • 日本医師会 認定産業医
  • 厚生労働省 臨床研修指導医
  • 緩和ケア研修会 修了
  • 保険医
  • 難病指定医
  • 四段階注射法 講習会修了

所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本膵臓学会
  • 日本消化器病学会
  • 日本消化器内視鏡学会
  • 日本再生医療学会 正会員