ピロリ菌除菌で胃がん予防!消化器内科で行う治療の流れと費用
こんにちは。下北沢駅前きみじま消化器内科・内視鏡・肛門外科クリニック院長の君島です。
今回は、日本人に多い胃がんの予防に深く関わるピロリ菌についてお話しします。
「ピロリ菌」という名前を聞いたことがある方も多いかと思いますが、ご自身の胃の中にいるかどうか、ご存じでしょうか?
このブログでは、ピロリ菌を除菌することのメリット、そして当院で行う治療の流れと費用について解説します。
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なぜピロリ菌を除菌するべきなのか?
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に生息する細菌です。
この細菌は、長期間にわたって胃炎を引き起こし、最終的に胃がんのリスクを大幅に高めることがわかっています。
特に、胃がんの99%はピロリ菌感染が原因とされており、日本胃癌学会もピロリ菌の除菌を推奨しています(2013年に症状がないピロリ菌保菌者の除菌療法が保険で認められています)。つまり、ピロリ菌を除菌することは、胃がんの最も効果的な予防策の一つなのです。
ピロリ菌に感染しているかどうかは、胃カメラ検査や、呼気(いき)、採血を調べる検査などで簡単に調べることができます。
当院で行うピロリ菌除菌治療の流れ
当院では、ピロリ菌の感染が確認された方に対して、以下の流れで除菌治療を行います。
- ①内視鏡検査による診断
まず、胃カメラ検査を行い、胃炎の有無や、胃粘膜の状態を確認します。この時にピロリ菌の感染診断も同時に行います。 - ②一次除菌治療
ピロリ菌の感染が確認された場合、2種類の抗生物質と、胃酸の分泌を抑えるお薬の3種類を1日2回、7日間服用していただきます。
服用期間中は、自己判断で服用を中止しないことが非常に重要です。 - ③除菌判定
お薬の服用終了から約1ヶ月後に、再度ご来院いただき、除菌が成功したかどうかを判定します。
呼気(いき)を調べる簡単な検査で判定が可能です。 - ④二次除菌治療(一次除菌が失敗した場合)
残念ながら、一次除菌では約10~20%の方が除菌に失敗します。
その場合は、一次除菌とは違う種類の抗生物質とお薬を使って、再度7日間の治療を行います。
二次除菌まで含めると、95%以上の確率で除菌に成功します。
ピロリ菌除菌治療の費用について
ピロリ菌の除菌治療は、保険診療の対象となります。
- 検査費用: 胃カメラ検査費用(保険診療)
- 治療費用: 7日分のお薬代(保険診療)
一次除菌が失敗し、二次除菌を行う場合も保険が適用されます。
具体的な費用については、診察時に詳しくご説明させていただきますのでご安心ください。
ピロリ菌の除菌は、将来の胃がんリスクを減らすための有効な手段です。
ご自身の胃が健康な状態か、一度確認してみませんか?
気になる方は、お気軽に当院までご相談ください。
下北沢駅前きみじま消化器内科・内視鏡・肛門外科クリニック
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