増加する女性の大腸がんにご注意を
食生活の欧米化やライフスタイルの変化、女性もアルコールを摂取する機会が増えたことにより、日本では男女を問わず大腸がんの罹患率が年々増加しています。
女性に多いがんというと乳がんや子宮がんを思い浮かべがちですが、実はこの20年近く、女性のがんによる死亡原因で最も多いのが「大腸がん」です。
特に40歳を過ぎると、大腸がんのリスクは男女ともに一気に高まります。
ただし、早期に発見できれば完治も可能なうえ、前がん病変である大腸ポリープの段階で除去すれば究極の予防にもつながります。
大腸カメラ検査は、こうした大腸がんの早期発見・予防に有効な唯一の手段です。
日本を除く多くの先進国で大腸がんの罹患率が減少しており、その理由は大腸がん検診のほとんどが大腸カメラにて行われている現実にあります。
先日、クリニックを受診された先進国の方にお聞きしたところ検査は2年待ちとのことです。
一方、日本では健康診断では大腸がん検診のほとんどが検便検査・便潜血にて行われており、便潜血検査で異常を認める病気は出血している病気、つまりすでに癌になった状態(ポリープでは出血することは多くないです)を見つけに行く検査ですのでその予防には直接的にはつながりません。実際のところ、便潜血陽性の方から大腸ポリープが見つかる確率は50%前後と言われており、間接的には簡便な検査である便潜血が有用ですが、検査結果が仮に陰性だったとしても必ず大腸がんがないと否定することができず、また、その前がん病変であるポリープに関しても、同様に便潜血陰性=ポリープがないと言うことにはなりません。
自覚症状が出にくい大腸がんを見逃さないためにも、40歳を過ぎたら定期的な大腸カメラ検査をおすすめします。
女性専門医による内視鏡検査にも対応しています
内視鏡検査を受けたい気持ちはあっても、「男性医師が担当だと抵抗がある」と感じる女性の方は少なくありません。
特に大腸カメラ検査は肛門からスコープを挿入する検査のため、恥ずかしさや不安を感じやすいことがあります。
検査は、リラックスした状態で受けていただくことが大切です。緊張やストレスがあると体に力が入り、検査中の違和感や苦痛が強くなってしまう場合もあります。
当院では、女性医師による内視鏡検査を選択いただける体制を整えています。内視鏡専門医が担当し、丁寧で安心できる検査環境を提供しています。
スタッフも全員女性であり、「これまで恥ずかしさから胃カメラや大腸カメラを避けてきた」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
安心して受けていただける検査をご提案いたします。
こんな方におすすめです
- 男性医師による内視鏡検査に不安がある
- 女性医師のほうが相談しやすいと感じる
- 男性医師だと緊張してしまい、ストレスを感じやすい
このようなお悩みがある方には、女性医師による内視鏡検査がおすすめです。
気になることや不安な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
鎮静剤を使用した苦痛の少ない内視鏡検査
当院では、鎮静剤や鎮痛剤を使用し、うとうとと眠っているような状態で苦痛を感じにくい内視鏡検査を行っています。
患者様一人ひとりの体調やご希望に応じて、薬剤の種類や量を適切に調整しております。
「以前の内視鏡検査がつらかった」「怖い思いをした」という方も、安心して受けていただける体制を整えています。
どうぞお気軽にご相談ください。